まごころの村シルバリと自然循環リゾート「はなのいえ」視察

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2010年11月24日~30日
まごころの村『シルバリ』が世界の最先端?!
今、ネパールの小さな村で、世界の最先端を行くかもしれないことが起こっている。
そんな話題が出るほどの衝撃があった今回の旅。
ガイドブックにも載らないようなところで、私たちは静岡県ニュービジネス協議会の皆様とともに、大きな感動を味わってきました。
毎年、話題の企業や先進地などの海外研修を行っている「静岡県ニュービジネス協議会」様、
実は当社も社長が個人会員ではあるのですが・・。
今年の視察先検討会議の席上、中山間地振興・地域作り・環境問題・少子高齢化対策など、
さまざまな問題のヒントがあるとおもわれるネパールのちいさな村の存在をおつたえしたところ、
協議会でとりあげてくださり、今回の研修とあいなりました。
これまでの協議会の視察研修とは一線を画す企画ゆえ、出発前のみなさまのご不安も募るばかり、
急遽開催した説明会も出席できなかったかたなど、
ネパールはどこにあるのか?寒いのか?熱いのか?お出かけまえは大わらわのご様子でした。
ネパールの主な産業は農業と出稼ぎと観光業。
ヒマラヤを有するネパールでは、トレッキングやハイキングなどを中心とした観光産業が盛んなため、
多くの山岳地域でも観光客がたくさん訪れます。
今回訪れたシルバリ村は、トレッキング街道からも大きくはずれ、山も見えないところにある小さな村。
10年ほど前までは過疎に悩み、村が崩壊寸前にまで縮小しました。
が、今では海外およびネパール国内から年間3500人以上が訪れて、活気ある村になりました。
そのわけは、村をあげて独自のホームステイプログラムを組んだからでした。
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また、アスタム村も過疎に悩まされてきた村に「はなのいえ」というリゾートができたのが今から10年前。
大きな農場と宿泊客を受け入れるために、村に雇用が生まれました。
そんな山岳地域の村の活性化はどのように進められてどうなっているのかその秘密を体感してみよう、が今回の目的。
私たちは澄み切った秋空の中、ネパールへと旅立ちました。
現在日本から直行便が飛ばなくなったネパールへ行くには、
タイや広州などアジアの都市で乗り継いで向かうしかありません。
今回は同日乗り継ぎができる香港経由で行くことに。
でも、ヨーロッパ並みの時間がかかり、朝早くセントレアを出たのに、
ネパールの首都カトマンズのホテルに到着したのは、現地時間の深夜でした。

まずはカトマンズの観光からスタート。
大きな目玉の付いた仏塔のあるスワンヤブナートからカトマンズ市内を一望し、
ダルバール広場では庶民のパワーとネパール建築の奥深さを実感しました。
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カトマンズにはついたものの・・・
 さて、これから国内線でポカラへ。 と思ったら、ポカラ空港が濃霧のためになかなか飛べません。
ネパール初日からトラブルか、と添乗員とガイドは冷や汗に覆われました。
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「このまま飛ばなかったら、日程はぐちゃぐちゃになる。お客様もさぞ落胆するだろう」
が、なんと、お客様は大喜び。
実は、飛行機が遅延になるのを察知し、すぐに空港内のレストランに移動したために、宴会が始まったのでした。
まだ初日の午前中だと言うのに、すでに盛り上がっています! 
何でもプラスに考える旅慣れたご参加者さんたちのやさしさにびっくり。
結局、霧が晴れ飛んだ3時までに空けたビール瓶は18本を越え、お客様持ち込みのウイスキーも空っぽ。
こちらにもびっくりしました。

シルバリ村を目指すには、気力!体力!・・・いつでも笑顔!
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 3日目には、ポカラからシルバリ村を目指します。
車高の高い、日本では見られないヘンテコリンなバスに乗り込み、悪路をひらすら6時間。
車内は上下左右に大揺れの連続。
「これは耐えられない」
「だれだ!こんな道なんて聞いてないそ~」
「帰りたい~」そんな声も飛び交う中、休憩中には断崖絶壁を横目にラジオ体操をしたり、
バスを降りて歩いてみたり、民家のトイレを借りたりと、またまたプラス志向の皆様に助けられ、
なんとかシルバリ村に到着しました。
村の前に到着し、バスを降りると、ビックリ! 村の人たちが私たちを迎えてくれていました。
花でできた首飾りをかけられ、持てないほどの花をもらい、楽団が私たちを先導します。
村の人に囲まれて村内の中央にある寺院へと移動しました。
お寺でお祈りをすると、歌と踊りでもてなされて、皆さんも笑顔笑顔の連続に。ちょっとは疲れも吹っ飛んだかも。
その後、お世話になる家の人に連れられてホームステイ先へ。
あらかじめ当方でお客様にお渡しした「指差し会話帳」が大活躍。
日本語・英語・ネパール語・はては身振り手振りと総動員で、各自コミュニケーションを計ります。
村内散策の時間に集まった頃には、お互い家族の話や覚えたネパール語の話に花が咲いていて、
とても楽しそうでした。

踊らにゃ~ ソン、ソン!!
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各家庭で夕食を食べた後、また村の集会所に集まって、村の青年団主催の歌と踊りが披露されました。
が、ここでハプニング発生。
なんと、村の人たちの踊りを待つ間に、先に私たちのお客様の方が踊り出したのです!す、すごい。
今回のお客様たちはどれだけ「旅を楽しもう!」とおもっていらっしゃることか。
何度となくこの村へ日本人をご案内している添乗の私も、ネパール人より先に踊りだす日本人をはじめてみました(笑)
みなさまのノリの良さに感激しました。

翌朝、鶏とヤギの声で起床。
テレビも電話もない山の暮らしを体験した皆さんは、集会所で村の役員さんたちとの交流会に参加しました。
積極的にお互いが質疑応答が繰り広げられます。
「私たちはホームステイを苦に思う事などありません。心から皆さんがいらっしゃるのを楽しみにしています」
そんな村の方の熱いメッセージがこちらに伝わってきて、感動を覚えました。
また、お礼の言葉をのべられた、当団体の会長さまのお言葉の一節
「ここまで来る間の悪路で、なんというところへきてしまったのかとおもったけれど、
ここにきて、村の人々のあたたかさ、まさにまごころにふれ、
昨日までの自分と、今日からのじぶんはちょっとだけ違っていると思う」

この言葉には、参加者のみなさま同じ思いからじ~んときました。涙ぐむ方もちらほら。さすが会長!
ステイ先の家族に見送られ、再び6時間の悪路の旅へ。 すると、とんでもない楽しいハプニングが待っていました。

絶景すぎる「ヒマラヤ連峰」にテンションも最高潮!
なんと、8,167mを誇るダウラギリ峰をはじめとするヒマラヤ連峰が、
雲ひとつなく空にそびえる雄姿が見えたのです。
皆さんのテンションも最高潮に! 
そこで、私たちスタッフたちは、村でビールを買い込み、さっそく花見ならぬ山見をすることに。
日本で見るより濃く見える紺碧の空に白く雄大なヒマラヤの組み合わせは、
どんな疲れも吹っ飛ぶほどの見事さでした。ビールもうまいっ!

この旅の最高記録を樹立!
良いハプニングが続くとは限りません。 その後、再びガタガタ道に体をゆられていると、事故発生。
前から来たバスが故障して止まっていて道が封鎖されています。
あぁ、そのバスの3台あとには、我々のお昼ご飯を載せたジープもあるのに!
取り合えず、ジープからお弁当を下ろし皆様に配って我々は作戦会議です。
結局、故障バスの後ろを走っていたバスと我々のバスの乗客を交代させて逆に進むことで決着。
私たちはなんとか夕方には無事ポカラに戻ることができ、
その日の夕食時に並んだビールとワインの空瓶の数は、この旅の最高記録を樹立しました!
翌日、またまたジープに乗り、山村を目指します。 でも今度はたった1時間。
往復6時間を耐え抜いた我々には、デコボコ道が「高速道路」に見えます!(笑)
皆さん元気ハツラツの中、最後の目的地「はなのいえ」に到着。見事なヒマラヤの絶景が歓迎してくれました。

『はなのいえ』が私たちに残してくれたもの・・・
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「はなのいえ」は自然4ヘクタールの広大な敷地に、たった10部屋だけの客室。
今回は私たちで貸し切りです。
自然循環の有機栽培農場で採れたとれたての美味しい野菜が食卓に出て、胃袋までも満たされることに。
しかも「五右衛門風呂」にも入れて、お客様は感激の嵐でした。
朝6時
はなのいえのスタッフが、各部屋の戸をたたきます。
起きてみれば、マチャプチャレ峰、アンナプルナ連峰が「これでもか!」と顔を出しそびえます。
旅の最後を飾るにふさわしい見事な風景です。まるで心が洗われるよう。
「ぜひまた来たい」との声が続出していました。
シルバリ村もアスタム村も、
多くの観光客が訪れるようになっただけではなく、自然環境にも配慮した取り組みがみられ、感心の連続。
確かにシルバリまでの道は遠かった(&デコボコで苦労した)
けど、ネパールの山村の良さがわかっていただけたことでしょう。
私たち添乗員たちも、ネパールの素晴らしさとハプニングをとことん楽しむお客様の寛容さに心を打たれた旅でした。

後日談:なんと「ナマステ会」が発足。参加者のみなさまの反省会?
ネパールファンが増えてくださることは私たちの最良の喜びです。
ありがとうございました!