カンボジア スタディーツアー 7日間 

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2012年8月19日~25日

今回は、富士常葉大学・小村ゼミのスタデイーツアーのご報告です。
スタデイーツアーとはNGO(非政府組織)の活動を実地に見学し体験する旅行をいいます。 以前に当社のブログでもご紹介させていただきましたが、富士社会福祉協議会主催のシンポジウムで東北応援団ツァーのご報告をさせていただき、その際コーディネーターをつとめられた常葉大学小村 隆史准教授(防災の専門家)とのご縁から、先生のゼミ生をご案内してスタデイーツアーの企画となりました。 小村先生はご自身もJICA(国際協力機構)の一員として中米に行かれて活躍されており、学生時代の海外経験がその後の人生にいかに大きな学びを与えてくれるか実感されているとの力強いお言葉をいただきました。 行程案をお出ししたときから、先生も、提案させていただいたこちらも思いが募ります。 ゼミ生全員で・・・の願いは叶いませんでしたが、なんとか出発にこぎつけました。

話しは少々変わりますが、最近若い方の海外旅行がめっきり減っているという統計がでています。 留学も激減しています。かつてハーバード大学へ留学するアジアの学生は日本人が最も多かったのですが、今はすっかりと影がうすくなりました。 パスポートの発給率にもその数字がはっきりと現れ、若年層のパスポート取得率は伸びなやみ状況です。どうして若者は海外へでかけなくなったのでしょう?携帯電話やバーチャルゲーム、楽しいことがやまほどあって、別に旅行なんていかなくたって・・いえいえ若者よ、海外へでよう。外から日本をみてみよう。いろんな国へいって肌で感じてみよう。今回の皆様も初めての海外旅行の方が半分以上。 海外旅行は初めて行かれた時の印象が大事。 みなさまがどんな感想をもってくださったか?・・・カンボジアの旅・・ご案内いたしましょう・・。

1日目、はやくもセントレア空港には皆様おそろいで、かなり早くいらしたようです。 s-小村ゼミ 005

両替や今後のご案内をしてゲートへむかいます。なにしろ、ほとんどが海外旅行初体験、緊張しつつ機上の人へ。
ベトナム航空にてハノイ経由シャムリアップ着。
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定刻通り到着し、VISA取得の窓口へ。今回は学生さんたちの勉強もかねて、現地の空港でVISAを取得。書類も自分でかいていただきました。参加者のほとんどのみなさん、査証をとるのも初めての経験。ちょっと緊張しながら申請を終え、入国手続き、さあカンボジアへ到着です。


2日目 午前中は、現地コーデイネーターの大塚さんから、カンボジアの歴史を学び、これから訪問する孤児院や地雷博物館の概要などはじめ、子供との接し方などの諸注意をうけます。
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一般のツアーとちがい、みなさんの人的つながりだけで結んでいるスタデイーツアーですから、ご参加していただくみなさんの行動によって、その後に影響をあたえてしまいます。私たちもみなさんの反応が心配な時間でもあります。でも、さすがは小村ゼミ生、大塚さんからの厳しいご指導に「とにかく子ども達を少しでも多く笑わせる」宿題にも、やるき十分。明日が楽しみです。

午後は、地雷などで体の一部を失った方々の機能回復訓練をおこなう「リハビリテーションセンター」を訪問し、その後は「アキラ地雷博物館」へ。 s-小村ゼミ 044

ここは5歳でポルポト軍に両親を殺され、10歳から銃を・・20歳で少年兵として戦ったアキ・ラー氏が一人で3万あまりの地雷を撤去しその一部を展示しています。地雷という非人道的な武器をなくしたい。思いが伝わります
【アキラと地雷博物館とこどもたち】
アキ・ラー著

3日目
いよいよ今日は孤児院訪問です。
カンボジアNGOスナ-ダイクマエ」孤児院、最近は日本のTVでも紹介され、世界で頑張る日本人として有名なお一人、責任者のメアス博子さん(前日に日本よりご帰国されたばかりでした)からさまざまなお話を伺います。
スナ-ダイクマエはカンボジア語で「カンボジア人の手によるもの」といった意味があり、ここで育った子供達が自分の手で国を担うようになれる人になること、そしてこの孤児院そのものが将来的に自分達で運営できるようにするというふたつの意味をもっている事。

カンボジアの復興はこどもの教育からとの思いから、内戦が終了後、貧困農村の子供の教育を受け入れから始められた孤児院でしたが、2000年より家族から虐待を受けているこどもの受け入れ、そして両親のいない子供達をうけいれる施設となっていることなど、将来的にこども達が施設をでて自立するときに生きていけるスキルを学ばせるために、語学やPCなどの勉強もさせており、博子さんはじめ先生方の指導も厳しいと伺っています。

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・・がわたしたちへのミッションはずばり【こども達をすこしでも多く笑わせる】
小村ゼミ生、大奮闘です。


こどもたちの流ちょうな日本語でのあいさつのあとは、わが小村ゼミ生の出番です。
休憩時間も、寝る間も惜しんで自分達でつくったクイズやマジックを披露。はては漫才まで・・と、こども達の爆笑にすっかり苦労が吹き飛びます。


バレーボールやサッカー、花いちもんめ。私も童心に帰って本気であそびました。
(あ~仕事わすれてる・・すみません)
いよいよ施設をあとにしてお別れの時間です。時がたつのは早いもの、サッカーボールに
メッセージをかきこみ、こどもたちへプレゼント。

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 言葉ではいえないつらい苦しい思いも一杯あるだろうに、この子達の笑顔がなんてきれいなんだろうと、3人の子持ちの私もいつも感慨深く思う一時、学生たちの思いはどんなであろうと考えつつ、ホテルへもどります。

すると車中で、学生の一人からおもわぬ申し出がありました。
「滞在中にもう一度子供達のところへいきたい!」

皆、思いは同じだったのでしょう、全員からむけられる熱い目線に・・・こりゃなんとかせねば・・
実は簡単な事ではないんです。・・・でも私がなんとかせねば。
ちょっとまっててくれよ~、と私、関係各所へお願いコールです。


4日目
今日は地元のみなさんと交流いただこうと、郊外の村サムランへ向かいます。
走ること一時間、のどかな田園風景を眺めているときに、朗報がはいりました。
なんと、最終日に45分間ですが孤児院の再訪が許可されました。
これは相当異例のことです。孤児院では、こどもの安全、精神的なケアのためにも管理を徹底されており訪問者があると先生方のシフトからなにから、さまざまな準備が必要で、こういったイレギュラーの申し出がゆるされることはあり得ません。

小村ゼミのみなさんのがんばりが評価されたのでしょう。こちらもうれしかったですが、バスの中の大歓声!みんなすごい!

サムラン村では、牛車へのったり、田植えを体験したり、おばあちゃんの手作り菓子を頂きながら、胡弓の演奏をハンモックでくつろいで聞いたりとすっかり村人になって楽しい交流ができたようです。

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5日目
今日は、カンボジアで最も有名な観光地、1992年世界遺産に登録された、アンコールワットへ。世界的観光地はとても混み合います。空いている午前中に観光いたしましょう。

アンコールワットは発見時、損傷が激しかったのですが、世界中からの援助の元に修復されました。ちなみに参道の石組みの修復は日本の石工の指導により、その模様はNHKプロジェクトXでも放映されました。
観光後はお昼寝タイム。日差しの強い日中のおやすみは体力の保持には必須です。

午後3時、アンコール遺跡の一部、東西南北の4面に観世音菩薩の彫刻を施したアンコールトムへ。森の中にポツンとたたずむ光景が私は大好き。まだ、修復でききれていない石段へチャレンジして登ってみます。
今日はシェムリアップ最後の夜。あっというまの一週間です。

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6日間
午前中は琵琶湖の5~15倍、水上生活を見学にレサップ湖へ。
湖というよりほとんど海のような広大な景色を、遊覧船(漁船かな?)にのりこみ、周遊します。周りの景色は随分とコンクリートの建物もふえて、水上生活者のくらしも大分変化しているようです。

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<昼食の後、再び「スナダイ・クマエ孤児院をたずねました。
45分という制限時間の元、サッカーに、カンボジア式「ハンカチ落とし」といった遊びにみなで興じました。思いがかなっての再訪に、学生達は短い時間を有意義にと真剣にこともたちと交流しています。
あっという間に時がすぎ、別れの時間になりました。

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みんな元気でな?がんばれよ。またくるぞ~、・・・言葉にだざずともそんな学生さんの声がきこえてくるようでした。走り去るバスを必死に追いかけてくる子供達・・わたしもこみ上げてくるものがありました。学生さんたちのがんばりに脱帽です。

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夕食の後、空港へ向かう車中で今回お世話になった現地ガイド「ラーヴォ」が贈る言葉を熱唱してくれました。実は彼は今回訪問した孤児院の卒業生です。大変に勉強家で、いまも夜学の大学で学んでいます。そんな自分達と同世代のわかものが頑張っている姿、今回ご参加くださったみなさんはどう感じられた事でしょう。
そろぞれの思いを胸に・・帰国の途につきました。

スタデイーツアーは毎回たくさんのキズキをあたえてくれ、添乗員としても思い入れ深い仕事になります。今回は富士常葉大学の小村ゼミ生のみなさんに、とても学ばせていただきました。

後日談ですが、現地のコーデイネーターからの連絡によると、やはり今回のように、参加者が滞在中に2度も同施設をおとずれた前例はなく、またカンボジアでも非常に厳格に規則にきびしく子供たちの安全を守っている希な施設のスナダイクマエ孤児院が、社会経験のない学生さんを2時間以上うけいれ、また再訪を許可するなどということは異例中の異例だということ、それだけ、富士常葉大学の学生たちが真摯にこともたちと向き合ってくださったからであり、私も日本の若者をみなおした。小村先生にぜひご報告を・・とうれしい連絡をくれました。

小村ゼミのみなさんありがとうございました。出会いに感謝いたします。またきっと一緒に再訪しましょう。
みなさまもぜひ、カンボジアの地をお訪ねください!