東北応援団ツアーご参加者の紀行文 1

東北応援団ツアーご参加者の紀行文 1

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2012年7月13日~15日 
東北応援団ツアー
ご参加いただいたお客様 K・M様から、
今回の東北応援団ツアーの紀行文(=ご報告)をご自身のブログにてご紹介されておりましたので、
早速、ご本人の承諾を得て、ブログと同じ内容を弊社ブログでもご紹介させていただきます。

K・M様は、2011年5月の東北応援団ツアー第1弾!にもご参加いただき、今回で2回目のご参加となります。
あれから、1年と4ヵ月・・K・M様の文章から伺う、東北の現状とボランティア活動の今を克明に知ることができました。
本当にありがとうございました。
K・M様は、2012年東北応援団ツアーの模様をブログにて3回にわけてご紹介しておりますので、
弊社ブログもそれに準じて、3部作にてご紹介させていただきます。
「遠野まごころネット」のホームページに14日の釜石の作業の様子が動画で掲載されていますので、ご覧になってください。
なお、動画は、7月1日の様子で、画面のなかに静止画で若干K・M様も登場しているとの情報です。
K・M様は、赤い帽子をかぶっているらしいのでさがしてみてください。こちらから

K・M様/ためいきおじさん風鈴日記より~~~~~~~
東日本大震災から1年と4箇月。 岩手県釜石市の海岸近くの町(鵜住居町)に立つと・・・ただ、夏草が一面に広がり、
ヒトの気配がしない光景に・・・・ 「なんにも変わってない、そして忘れられつつある町の現実」を知る。
マスコミは、復旧そして復興だと、華々しい東北を紹介するが・・
津波被災地、特に市街地から離れた区域では、 大きなガレキはなくなったものの、かえって荒涼と広がる風景が心を打つ。
まだまだ、手づかずの現場がいかに多いことか・・・
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この草むらの中に住宅の基礎が隠れているって・・理解できますか?
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7月13日から15日にかけて、東北応援団ボランティアツアー(㈱レイライン・主催)に参加。
昨年5月に、最初の弾丸ツアーに参加して陸前高田市気仙町の「サンマ作戦」で、
60歳にしてはじめてのボランティア活動に携わって、被災地を己の目、耳、鼻、体そして心で体験して以来2度目の岩手行き。
今回は、13日(金)19:30に静岡を貸切バスで出発。
東北道を深夜ひたすら北上し、14日早朝遠野ボランティアセンター着。
オリエンテーション後、”npo遠野まごころネット”の指示のもと、被災地現場でボランティア活動を行い、
その夜は花巻南温泉郷・渡り温泉で美味しいものと温泉で疲れを癒やし、
15日は、世界文化遺産「平泉」を観光し、午後、岩手を出発し、ひたすら高速道を南下して
16日午前0時頃静岡着という、車中1泊半、旅館1泊というかなりハードな弾丸ツアー。

釜石市鵜住居町(うのすまい)は、釜石市の北側、大槌町に接し、大槌湾に面した地区。
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***** 7月13日(金)*****
2度目の経験で準備にも余裕。 ボランティア活動必需品を、作業用グッズの店で取り揃える。
雨に備えてのレインコートそして熱中症防止のグッズ(首の冷却マフラー)も用意。

<用意したもの> *服装・・・吸汗のよい長袖シャツ、作業ズボン、、帽子、ゴーグル、防塵マスク、踏み抜き防止の靴敷きと長靴、ナイロンヤッケ(上下)、軍手にゴム手袋、タオル、手ぬぐい・・など

    踏み抜き防止用のインソールは必需品
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午後5時半、キャリーバックと長靴が入った手提げ袋を抱えて自宅を出て、静岡に向かう。
さて、夕食を。長時間のバス乗車、ついトイレのことなど考えてしまい、お腹に優しいモノをと、思案。
結局、行きつけの「未楽天」で生ビールと定食で満たす。
コンビニで、水とスポーツ飲料、ワイン(180cc)とハイボール缶&バリ勝男を仕入れ、いざ、バスへ・・・

なんと、静岡乗車は私とM添乗員。 「どうぞどうぞ・・・どこにでもご自由に・・・」 最後部の座席に陣取り・・・
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+++ハイボールとバリ勝男くん+++
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19:30  予定どおりに、静岡駅南内を出発。富士駅と富士市内で参加者が加わり、
東名富士インターから、700キロ彼方の岩手に向けて、 夜通し走り続ける深夜特急バスの旅が始まった。

第1回の時は、45人乗りのバスに44名が乗車という、かなり窮屈だったが 今回は4人。
男性2名、女性2名、それに添乗員、ドライバーも2人付くという、 参加者にとっては、なんとも贅沢・豪華(?)なツアー。

レイライン㈱のK社長の、せっかく始めたボランティアツアー、この流れをやめるわけにはいかない、
赤字覚悟の「ええい、やったれ!」の英断、意気込みが・・・
たしかに、首都圏からの東北支援ツアーはそこそこ参加者が集まっているらしいのだが
静岡県までとなると、なぜか勢いが衰える、現地のボランティアセンターに出向く人も次第に減っているという。

むやみに酒を飲むわけにもいかず・・・最後尾の5席を独占し、
リクライニングシートを倒して 10時間超えのバス車内の居場所を整える。

車窓には雨つぶが・・・・。あすの天候が気になる、

海老名SAに22:00。3連休の初日ということもあって、マイカーがいっぱい。

その後は、ほぼ2時間おきにSA、PAに休憩のために立ち寄る。
ボランティア作業のためにも、とにかく何も考えず、
ひたすら眠らなくては・・・と思うけれど・・・ まどろみはすれこそ・・・。とにかく体を休めなくては。。。

日が変わって、14日。
0時30分上河内SA、2時45分国見SA・・・サービスエリアで約15分ほどの休憩。
7時ころまでには遠野に到着するために、とにかく激走!
嬉しいことに渋滞がない。東北道を北上するに従い、車のナンバーが変化していく。

静岡県を出て、神奈川県、東京都、埼玉県、栃木県、福島県、宮城県、
そして岩手県までの700キロ以上の陸路をバスは、走り続け・・・

14日。AM5:00,、東北道最後の前沢SAに予定より早く到着。 洗面所で歯を磨き、顔を洗う。朝食代わりの焼きおにぎりと」パンを仕入れ・・・ さあ、遠野ボランテァセンターまで、あと少し。
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<続く>

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