【ツアー報告】レイライン紀行~牧野宗永さんと行く信州古代史の謎解き歩き part1~

【ツアー報告】レイライン紀行~牧野宗永さんと行く信州古代史の謎解き歩き part1~

昨年開催したツアーのご報告が遅くなってしまいましたが、改めて皆さまにご紹介いたします。 2025年10月19日~20日、人気講師・牧野宗永さんと巡る「信州古代史の謎解き歩きバスツアー」を開催しました。 県内はもちろん、遠く東北からも牧野先生の熱烈なファンの皆さまにご参加いただき、スタッフ一同感激しております。 新富士駅を出発すると、さっそく牧野先生が今回の見学に役立つ『古事記』のポイントをレクチャー。 バスの中は早くも古代史トークで大盛り上がりとなり、“信州古代史の謎解き歩き”がスタートしました。

【昼食:レストラン竜神亭】
まずは、見学前の腹ごしらえ。尖石縄文考古館の近くにある帝国ホテル仕込みのハンバーグが大人気!の「レストラン竜神亭」にて 色づき始めた紅葉を眺めながら、ゆったりとランチタイムを堪能。窓の外に広がる秋の景色も、まるで一皿のごちそうのようでした🍁

 

【尖石遺跡・33号住居址】
尖石遺跡の33号住居址は、縄文時代中期の竪穴式住居跡です。直径約7メートルの円形で、中央には炉跡があり、柱穴も確認されています。八ヶ岳山麓の自然に囲まれたこの地で、縄文人がどんな日々を過ごしていたのか、想像がふくらむスポットです。牧野先生が「ここは空気がキラキラしているように感じる」「独特な空気感がある」と話してくださったのが印象的で、まさにその通りの清々しさでした✨

【尖石(とがりいし)】
高さ約1メートル、根元の幅も1メートルほどあるこの石は、先端が尖っていることから「とがりいしさま」と呼ばれ、古くから村人の信仰を集めてきたそうです。いつしか傍らには石の祠も祀られるようになり、地域の大切な存在として守られてきました。「尖石遺跡」の名前も、この石の形に由来しているとのことです。

【尖石縄文考古館】
茅野市にある尖石縄文考古館は、なんと国宝の土偶「縄文のビーナス」と「仮面の女神」の本物が見られる、超貴重なスポット!展示は360度からじっくり見られる工夫がされていて、現地では学芸員さんが丁寧に解説してくださり、縄文の世界にぐっと引き込まれ…感動でした!土器や石器、黒曜石なども豊富で、縄文文化を楽しく学べる充実の館内でした!

《ミニ知識:国内に国宝土偶は何体あるでしょう?》
現在、文化庁により正式に「国宝」として指定されている土偶は、全国で5体のみ!✨ そのうち2体――「縄文のビーナス」と「仮面の女神」が、尖石縄文考古館で展示されています。しかも、どちらもレプリカではなく本物!間近で見られるなんて、凄すぎます!💫

•縄文のビーナス(長野県)
•仮面の女神(長野県)
•中空土偶(北海道)
•合掌土偶(青森県)
•縄文の女神(山形県)

【国宝「土偶」/縄文のビーナス】
「縄文のビーナス」は、長野県茅野市の棚畑遺跡から出土した縄文時代中期の土偶で、高さ約27cm、重さ約2.1kg。妊婦をかたどった姿が特徴で、安産や子孫繁栄を願う祭祀に使われたと考えられています。金色に輝く雲母が練り込まれ、ほぼ完全な形で発見されたことから、1995年に土偶として初めて国宝に指定されました。

【国宝「土偶」/仮面の女神】
「仮面の女神」は、長野県茅野市の中ッ原遺跡から出土した縄文時代後期の大型土偶で、高さ34cm、重さ2.7kg。逆三角形の仮面をつけたような顔立ちが特徴で、体には渦巻きや同心円などの文様が施されています。中空構造で、右足以外はほぼ完存。2000年に発見され、2014年に国宝に指定されました。

【中ツ原縄文公園~国宝!「仮面の女神」はここから出現した!!】
中ツ原縄文公園は、国宝「仮面の女神」の出土地点を保存するため、2002年に整備された遺跡公園です。約200軒の竪穴住居址と3400カ所の土杭が発見されており、この地が縄文時代の中心的なムラだったことがうかがえます。現地で牧野先生の解説を聞きながら、女神が眠っていた場所に立つと、時を超えて縄文の息吹に触れたような、不思議な感覚に包まれました。

【神長官守矢資料館(じんちょうかんもりやしりょうかん)】
茅野市にある神長官守矢資料館は、諏訪大社の神事を担ってきた守矢家に伝わる古文書や祭祀道具などが展示されており、諏訪の古代信仰を身近に感じられるスポットです。館内では、諏訪神社の神事「御頭祭(おんとうさい)」で供えられる鹿の頭部も展示されています。一見すると少し衝撃的に感じるかもしれませんが、なぜそのような生き物を供えるようになったのか――牧野先生の解説を聞けば、その背景に思わず深く頷いてしまいます。
そしてこの建物、実はあの有名な建築家・藤森照信さんのデビュー作!屋根を突き抜ける4本の木が目を引くユニークなデザインで、自然との調和を感じさせる佇まいが印象的です。敷地内には、藤森さんの代表作「空飛ぶ泥舟」といった茶室もあり、空中にふわっと浮かぶような姿がとても幻想的でした✨

【諏訪大社上社前宮】
諏訪大社は、上社本宮・前宮、下社春宮・秋宮の四つの神社をまとめた呼び名です。その中でも上社前宮は、かつて本宮があったとされる場所で、諏訪の古い神様「ミシャグチ神」の信仰が残る特別なスポット。素朴な社殿や湧き水の流れる境内は、静かでどこか神秘的な雰囲気に包まれておりました。

【神紋 穀(かじ)の木】
諏訪大社上社前宮の神紋に使われている「穀(かじ)の木」は、古くから神聖な木とされ、諏訪信仰を象徴する存在です。葉の形を図案化した梶紋は、上社では根が4本の「諏訪梶」として知られ、境内でもその木を見ることができます。

《ミニ知識:諏訪大社の御神紋に使われる「かじのき」の「かじ」はなぜ『穀』なのか?》 
諏訪大社の御神紋に使われる「穀(かじ)の木」は、一般的な「梶」とは異なる表記ですが、これは古文書や神事に由来しています。縁起書『諏方大明神画詞』には「穀ノ葉」と記されており、古くから神聖な木として特別な意味を持っていたことがわかります。「穀」は「梶」の古い表記のひとつであり、諏訪信仰の象徴として、神紋に重みを添えているのです。

《牧野先生直伝!解説:梶の葉に宿る神のしるし:上社と下社の御神紋》 
諏訪大社の御神紋は、三つ葉の「梶の葉」をモチーフにしています。上社と下社でその形に違いがあり、下社では5本の葉を持つ「明神梶の葉」、上社では根が4本の「諏訪梶の葉」が使われています。 諏訪大社を訪れた際には、ぜひ上社と下社それぞれの御神紋の違いに注目してみてください。

【かけ流し源泉の宿 上諏訪温泉渋の湯】
宿泊は、全館畳敷きの落ち着いた雰囲気が魅力の「渋の湯」。玄関で靴を脱ぎ、素足や足袋で歩く心地よさにほっとひと息。夕食は、季節を感じる美しい料理が並び、目でも舌でも楽しめました。自家源泉のかけ流し温泉では、やわらかな湯に包まれて心も体もじんわり癒されるひとときとなりました。

ツアー1日目は、これにて終了です。
2日目は、諏訪大社下社秋宮・春宮、上社本宮などを巡ります。
2日目のレポートは別ページにてご覧いただけます。

“TRAVEL GIVES LIFE”~旅は生きる喜びをあたえるものです~レイラインの旅